地中海を越えて

生活記録.自己表現練習.執筆リハビリ

その他_暮らすということ

最近「anone」というドラマを観ている。

生きることの意味や温かさなど、多分そういうことを伝えようとしている作品だ。

救いようがないと感じる部分も多少はあるけれど、生きていたらそういうこともあるよなあなんて。

ある作中の台詞が印象に残っている。

 

「生きなくてもいいじゃない。暮らせば」

 

生きなくてもいい、なんて素敵な言葉なんだ。

生きよう、生きなきゃ、最近はそういう焦りに駆られていた気がする。

もっと根本的な部分を見落としていた。

〝暮らし〟だ。

 

私の思う暮らしとは、

・日常を噛み締めることに重きを置く

・なんでもない瞬間を愛おしく思える

以上の2点をキープ出来る状態のことだ。

私の場合は星野源の楽曲を聴いていると、大抵そういう状態に近づくことが出来る。

起床してから久しぶりに聴いてみているが、内臓を絞られているような痛みを感じる。

暮らすことよりも生きることに走っているサインだ。

段々と自分の中にすっと歌詞や音が染み込むようになってきていて、こういうツールは大事だなと痛感している。

 

自分にぴったりな〝暮らし〟について、少し探求心が湧いてきた。

そうだ、確か、こういう感じだった。

フラットで、暖かくて悲しくて、それが心地よい感覚。

うん、生きなくてもいいな。

暮らしていこう。

肩の力を抜いて、気楽にっていうのは、多分そういうことだ。