地中海を越えて

生活記録.自己表現練習.執筆リハビリ

家族_よくブラコンだと言われる

弟。

 

弟とはあまり歳が変わらないので、それこそ昔は毎日ティッシュ箱を投げ合ったり取っ組み合いの喧嘩をして怒られてばかりだったが、今ではとても仲が良い…たぶん。

 

私は短大中退後、少しでもいい環境で治療をと、実家を出て祖父母宅に居候をさせてもらっている。

また、弟は大学進学をきっかけにひとり暮らしを始めた。

 

弟と会えるのは年に1回ほどで、2回会えればラッキーといった感じだ。

体調を崩しているからお盆シーズンは帰省できないと聞いたので、昨夜、久しぶりにLINEを送った。

体調はもう回復したらしく、今は彼女と一緒にいるとのことだった。

 

 

弟は愛着障害の傾向にあると思う。

実家に居た頃から、ふたりで過ごす時間があれば必ずと言っていいほど恋愛話をしていた。

その印象からしてというだけであって、私は専門家ではないので憶測でしかないが。

 

恋愛において常に忙しなかった弟を心配していたけれど、ようやく少し落ち着いたのか、ここ2年ほどは可憐な女の子との交際を続けているようだ。

 

私は彼女にとても感謝している。

というのも、弟はきょうだいの中で一番不器用な生き方を選んでしまう性分だからだ。

誰よりも抱え込み、誰よりも耐え忍び、誰よりも辛抱して生きている。

その上、自分の弱みを他人に見せることはしない。

私がどれだけ弟の心の奥底にあるドアをノックしても、反応が返ってきたことなんてなかった。

 

あの弟が彼女と2年も交際を続けているのは、予想でしかないけれど、彼女になら自分の脆い部分をある程度さらけ出せるからではないかと考えている。

 

私はその考えに至った時、どうしようもなく安堵した。

 

 

時折、ふたりが出来るだけ長く一緒に居られるよう、願わずには居られなくなることがある。

 

 

弟には、誰よりもしあわせになってほしい。

 

 

とはいえ、こんなことを直接言うのは気恥ずかしい。

昨夜の私に出来たのは、スターバックス・コーヒーのお買い物ギフトを送り「彼女ちゃん、こいつスタバデートにでも連れて行ってあげて!新作出てたやろ?」とお節介を焼くことくらいだった。

 

彼女はちょうど、スターバックス・コーヒーの新作を飲みたがっていたらしい。

女子大生はタピオカミルクティースターバックス・コーヒーの呪文メニューに目が無いという私の憶測は、あながち間違いではなかったのかもしれない。